フランスの新聞”Le Figaro”がオンラインサービスでフリーアムモデルに乗り出す。価格設定は3種類に分かれており月曜に開始されるそう。新聞の広報担当者は「ニュースは永遠に無料だ」と言う。無料購読ではユーザは記事を読んだり、コメントしたり、ニュースレターをメールで受け取ったり、カスタマイズされた自分だけのページを作ることができる。有料購読では、新聞の過去記事へのアクセス(毎月限定数)、新聞のデジタル版の購読、NY Timesの記事がフランス語に訳されたプレミアムコンテンツなどが楽しめる。また興味深いのは、有料購読者に提供されるCNNのiReportに似た、自分の記事を投稿できるセルフパブリッシングのサービスだ。
このモデルを”Le Figaro”の700万人のユニークビジターがどう受け入れるかは実際にやってみないとわからないが、NY Timesのモデルに比べて優れた点がある。まず第一にオンラインサイトとそのメイン機能は全ユーザにとって無料であり続けること。また、マネタイズのコアになることを願う付加価値のついたコンテンツが、無料でも受けられる基本的なサービスにアップグレード感があることだ。有料モデルで利用可能になる各種サービスはユーザにとって有料でも使う価値がありそうだといえる。
NY Timesの計画に対して、オンラインコミュニティの反応は決して好意的とは言えず、再検討の余地がある。それに対して、”Le Figaro”の有料モデルはみんなが求めてる「答え」になるかもしれない。